テクスト(070)

「原文」「本文」の事であり、「織る」が語源である。過去における数々の事柄を縦糸と横糸として織り上げられ生み出されるテクスト。そして、生み出された後にもさらに新たな糸が付け加えられて変化し続けるテクスト。

昔々、あるところで、ひとりの若者がせっせと布を織っておりました。彼は、毎日のように売れもしない布を織っては、皆に自慢げに見せびらかしておりました。そんなある時、彼はある悪いことをしたもんで、とっつかまってしまいました。織られた布は作者不在のまま放置されることとなりました。村人たちはその布をみんなでさらしたり燃やしたりしましたとさ。

めでたしめでたし。