八百万の神

「誰も見ていないと思って悪いことをしても、神様は見ているから、きっと罰があたる。」

日本には、八百万の神がおられるのです。そこらの監視カメラなんかよりもしっかりと監視していて、良いことをした人や悪いことをした人が相応の報いをうけるように、日夜働いておられるのです。しかし、日本も人口が増えてしまって、今や一億二千万人を越えています。神さまあたりの人口が十五人であると考えると、監視されているのは一日のうちの一時間半ちょっとという計算になります。もはや、悪いことが見つかったら運が悪かった、良いことをしても見てもらえないだろう、というレベルです。もちろん、中には、千の手と千の目をもったような方もおられるのですが、焼け石に水という状態です。

平安時代を過ぎて以降、日本の賞罰管理体制は崩壊気味です。

一神教の国なんて、それはもう…。