やろ?

JAROというのご存じだろうか。テレビCMで「嘘、大げさ、紛らわしい」とか、「JAROがあるじゃろ」などというのを聞いたことがあるだろう。「JARO」を知っていても、普通の日本人が「じゃろ」と発音するのに対して、ドイツでは「やろ」と発音するということまでご存じの方はそう多くはあるまい。さらに、実は、ドイツに行くまでもなく、日本でも「やろ」と発音する地方がある事を知っている人は、その地方の人をのぞいて、ほとんどいないであろう。今日は特別に、それをお教えしようと思う。「JARO」を「やろ」と発音するその地方とは、何を隠そう関西圏である。

皆さんも、テレビで関西弁をきくこともあるだろうから、例をあげて説明する。例えば、ある晴れた朝に鈴木さんが山田さんに話しかけるとしよう。標準語の場合では、「山田さん、今日、天気予報では昼から嵐になると言っていましたが、私はそう思いません。嘘か大げさのような気がしませんか?」といったとする。これがもし関西弁だったなら、「なぁ、山田〜、今日、天気予報でなんや昼からえらい荒れるいうとったけど、そんなかんじせえへんやんなぁ。やろ?」となる。ちなみに、中国地方や四国では、「じゃろ?」と原語がつかわれている。残念ながら、その他の多くの地方では、「嘘か大げさか紛らわしい」という定義の「JARO」という言葉自体が失われ、JAROの定義の方をそのままつかったり、「でしょう?」といった全く違う言葉で代用したりする。

ちなみに、関西人は実はドイツ人なんです。

よ〜し、JAROのみなさんかかってきなさい。

JAROが対象とするのは広告です。やろ?