食エン

減塩食品とか低塩食品とかをよく見かける。この、「塩」の意味を知っているだろうか。これは、「エン」と読むが、ある言葉を略しているのである。いま思い浮かんだ「それ」は不正解だよ。メディアにだまされてはいけない。

人間も含め、ありとあらゆる生物は、非常に奇跡的な存在である。というのは、自然界において、その存在はエントロピーが低すぎるのである。どんな生物でも死んでしまったらすぐに腐ってバラバラになって、高エントロピー状態になることからも明らかなように、生きている生物は低エントロピーを維持し続ける奇跡的な存在なのだ。

では、その低エントロピーの維持を実現しているのは何なのだろう。答えは簡単で、食い物である。例えば、肉を食う。肉は腐る前であればまだ低エントロピー状態をまだ保っている。その低エントロピーの肉を、体の中でぐちゃぐちゃのどろどろのもの、つまり高エントロピーのものに変化させて、排泄するのである。つまり、生物は「エントロピーの低さ」を摂取し続けることで、自身の低エントロピーを維持することができているのである。

というわけで、皆さん、低エントロピー食品を摂りましょう。