バトン

あるところにさえないサラリーマンがいました。彼は甲斐性なしでしたので、サラ金から借金をしました。最初はちゃんと返済していたのですが、次第に返済が滞るようになりました。必然的に自転車操業のように返すために借りる、また返すために借りる、というようになってきましたら、だんだん、表の世界のサラ金さんからは借りられないようになってきました。ブラックリストに載ってしまったんです。それでも、自転車操業ですので借りなくてはいけません。裏の金融屋さんにお世話になるようになりました。当然のごとく、返済が滞るようになりましたが、表の方々とは違い、裏の方々は親切でした。なんと、次々と借りられるところを紹介してくれたのです。最初は1つのところから借りていたのが、気づけば5つのところから借りているようになり、しばらくすると、25のところから、というようにどんどん増えていきました。あるときから、ぱたっと音沙汰が…。

めでたし、めでたし。

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