におい

酸素や窒素は無臭ということになっている。においとは、鼻にある受容体がなんらかの物質を感知して脳に信号を送ることによって感じるものである、たぶん。で、無臭の物質ではその信号が送られないということなのだろう。酸素や窒素は空気中に常に大量に存在するので、常に受容体が反応していたら信号を送り続けることになってしまって全く意味がないので、反応しないようになっているのだろう。もし、大気の成分がほとんどアルゴンだったら、酸素とか窒素にもにおいがあったかもしれないわけだ。

同じようなことを、視覚でも考えてみる。実は、我々の視覚は常にあるモノを見てしまっていて、それは感知してもいちいち脳に信号が送られないようになっているかもしれない。霊能者は逆にそれが見えてしまう…。

というのは放置するが、可視光線というのはある周波数帯の電磁波であり、これが見えるということは、常に感知されるわけではなく変化があるからこそ、ということが言えるのではないだろうか。逆に、それ以外の電磁波で実は常に感知しているために、人には見えないものがあるのかもしれない。一種の人々は逆にそれが見えてしまい、いわゆる電波を感じているのだろう。

というわけで、電車で隣に座ってきたお姉さんの香水のにおいは、私に悪臭だったのだが、彼女にはほとんど無臭なのだろう、というお話でした。ついでに、その後に座ってきたおっちゃんは、たばこ臭かった。