異端(007)

最初はみんながある程度同じような考えをしているという前提がある。ふと、どうも自分たちとは異なる行動をとる者の存在に気づく。これはいかん、となぜか危機感を持ち、自分たちの方が正しいという主張が現れる。このようにして「正統」が作られる。認識された「異端」は以後、「正統」によって排斥しようとする力を受けることになる。

最初の「みんな」というのが制度を決める主体となる。「正統」や「異端」は、そのような限られた枠の中での価値観であり、その枠を取り外した時には何の意味も持たなくなる。「異端」を認識したときには、どんな枠の中で判断しているのかということも認識してみた方がよい。

宇宙政府の使者、バルタン星人は、反逆者ウルトラマンに正義の鉄槌を下すべく立ち向かった。ウルトラマンは戦場を地球に移し、人類を守ることを口実に太陽エネルギーを恒久的に手に入れた。バルタン星人は狡猾な敵の前にむなしく敗れ去るのであった。

て、おまえら両方とも異端だよ。